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地獄谷・大湯沼自然探勝入口
登別石水亭の建物の横には、『奥の湯』という湯元から源泉を引いているポンプがあり、温度や湯量調整を行っている。
石水亭から『奥の湯』、『大正地獄』、『大湯沼』、そして全国的にも有名な『地獄谷』へ行くことができる探勝路がある。
探勝路入口までの道路を歩くと、正面にはモクモクと煙を上げる日和(ひより)山がある。
今も噴煙を上げる活火山だ。
温泉街とは、反対方向の日和(ひより)山方面(左写真)へ進むと『地獄谷・大湯沼自然探勝路』の案内看板が見えてくる。
ここが入り口(右写真)だ。
ここから奥の湯まで約20分。
散策中は、禁煙となっているので注意しよう!
入口から少し進むと2本の川が交じり合う所に出る。
橋の上から川を覗いてみると清流と源泉が流れている灰色をした湯の川との合流地点が見える。(左下写真)
手前の澄んだ清流の上流には、わさび園(右写真)がある。
このわさびは、石水亭の料理の食材として利用されている。
温泉の貯蔵タンクには、毎分200リットル(80℃)の豊富な源泉が一旦ここに貯められている。
機械的なバルブ調整によって石水亭の建物横にあるポンプまで源泉を送っているが、石灰分を含んだ砂が混じっている為、一度、ろ過機で砂を取り除いてから、空中大浴場の浴槽に湯を注いでいる。
紅葉館1階の露天風呂と銀杏館7階空中露天風呂へは、源泉そのままを浴槽へ注いでいる。
源泉が流れている湯の川は、石灰分を多く含んだ砂、その周辺の岩には、黄色い硫黄の湯華があちらこちらに付着している。
さらに奥へ進むと湯の滝に遭遇する。
温泉ファンには、たまらない景観だ。
ここまで来ると川岸に下りて手で触れることはできるが、かなり熱くなっている。
湯元が近いことを意味する。
道はどんどん山へ登る。
二つ目の橋を渡ると分かれ道に辿り着く。
左に行くと大湯沼、右に進むと大正地獄がある。
まずは、大正地獄へ行ってみよう!
大正地獄
大正地獄は、不規則な温泉湧出をしており、時には枯れてしまうこともあるという。
枯れた湯釜に新しく湧出した湯は透明で、やがて青色、白色、ピンク系、灰色、黒色と変化する。

黒色に変化した大正地獄
透明から白色への変化は、湯の中に溶けた物質の結晶が大きく育つ段階の変化で、黒く変わる段階は、湯に含まれる硫黄が鉄と化合して黒い硫化鉄に変わっていく段階と考えられている。
しかし、大正地獄は、気まぐれで黒い湯は滅多に見ることはない。
運が良ければ見ることができるだろう。
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