源泉100%の温泉リポート
はじめに

北海道内、数々の温泉を取材してきた結果、行き着く所は、湯船に源泉をそのまま引いている温泉。
道内には、600軒近くの温泉施設(都道府県別No,1の数)があり、もちろん「温泉」と名乗っている訳だが、取材を重ねる度、疑問にぶち当たる。
「ここ、ほんとの温泉?」このひと言、ご覧の皆さんもおっしゃった経験があるだろう。

法律上、基本的に源泉温度が25度以上、自噴または、ボーリングによって噴出した水に一つでもミネラル成分(マグネシウム・カルシウム・塩化ナトリウム・・・)が含まれていれば、温泉と認められる。
「冷泉」という言葉もよく聞くが、これは泉温が25度以下でもミネラル成分さえあれば温泉と名乗れる訳だ。
極端な言い方をすると、地下水を汲み上げて沸かしても温泉?と言える。
但し、厳しい公的機関の認可が必要な為、簡単には温泉と名乗れないのである。

独自の調査によると現在道内における温泉施設で「泉温が体温より熱い」と言われる温泉は、全体の約70%。
源泉をそのまま使用している温泉となると全体の約30%。
湯船に直接温泉が染み出ていたり、底から自噴している温泉となると全体の10%以下なのである。

一般的に自噴、またはボーリングを施しポンプによって汲み上げている温泉が殆んどな訳だが、噴出量以上に湯を使用している温泉が多いのが事実。
こういった温泉は、地下水や水道水をたして沸している訳だ。
まだ沸かしているだけなら良いのだが、大浴場ともなれば、循環させない限り湯がまったく追いつかず、殺菌も必要になってくる。
そして大量の塩素を湯に投入しなければならない。
また、保健所もそれを指導している。

実際、私共取材人も北海道の某観光雑誌で「新しい天然温泉オープン!」のキャッチコピーを見て行ってみた。
すると確かに「天然温泉」と掲げられ、脱衣場には温泉分析表も掲げてあった。
しかし、浴場に入った瞬間、どうも塩素臭い!?
あやしい・・・そこで管理している方に聞いてみると最初は、「ウチは天然温泉が売りです。」と豪語するのだが、「ボーリングされてお湯が出たんですか?」と言う質問に対して「いいえ、となりの某温泉ホテルからお湯を引いています。」という答えが返ってきた。
その某温泉ホテルこそ循環沸かし湯!これが「現状」なのである。
やはり、「広告媒体の雑誌は信用できない!?」これが私共取材人の結論。

日本人は、昔から温泉へ行って心と身体を癒すという文化を持っている人種!世界を見ても例が少ないほど。
当然、「いい湯に浸かる。」という事が本望であり、最高の贅沢なのです。

「じゃあどうすれば見分けられるの?」と、いう質問も私共にEメールでかなり寄せられました。
そこで今回、見分けるコツと温泉解説を含め、温泉さんの方に湯元までの取材を申し入れ、「いい湯とは何か?」その根源に迫るリポートをご覧下さい。
これから3回(10日おき)に渡って3軒の温泉さんをご紹介していきます。

いずれも札幌から1時間圏内で行けるまぎれもない源泉100%の温泉!
また、晩秋の季節には山々が紅く染まり紅葉も楽しめる日本情緒豊かな露天風呂もご紹介します。
是非、今後の温泉探索のご参考にして下さい。
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